JN.1対応のCOVID‑19ワクチンによる効果 — KP.3.1.1など新系統に対する病院入院および死亡予防　Lancet ID

Effectiveness of the BNT162b2 and mRNA‑1273 JN.1‑adapted vaccines against SARS‑CoV‑2 variants of interestCitationThe Lancet Infectious Diseases, PIIS1473‑3099(25)00380‑9論文の要約本研究は、高齢者を中心に実施されたリアルワールド解析において、JN.1系統に対応した改変mRNAワクチン（BNT162b2およびmRNA‑1273）の入院および死亡予防効果を評価したものである。対象：登録者数約124万人の大規模コホート。対象者のうち、BNT162b2 JN.1接種群およびmRNA‑1273 JN.1接種群に分けて解析された。入院予防効果：BNT162b2 JN.1：71.7％（95％CI 44.4–85.6）mRNA‑1273 JN.1：84.9％（70.9–92.2）死亡予防効果：BNT162b2 JN.1：76.2％（63.4–84.5）mRNA‑1273 JN.1：95.8％（69.2–99.4）変異株別分析：KP.3.1.1系統に対しても、入院予防効果は71.7％、死亡予防効果は90.9％と、いずれも高水準の有効性が確認された。持続性：少なくとも4か月にわたり、効果の明らかな低下は認められなかった。本研究は、進化するSARS‑CoV‑2に対応可能な改変型mRNAワクチンの高い臨床有効性と持続性を示す重要なエビデンスである。医療政策立案者、ワクチン研究者、感染症専門家にとって、ワクチン戦略の根拠となるべき成果を提示している。

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