帯状疱疹再発リスクは？シングリックスワクチン接種後の安全性と免疫応答を徹底解説！　Journal of Infection

Herpes zoster recurrence, and safety and immunogenicity of the recombinant zoster vaccine in adults aged ≥50 years with a history of herpes zoster: a phase 3, randomized controlled trialCitationJournal of Infection, 2025; in press概要この多国間第3相二重盲検プラセボ対照試験（N=1,426）は、過去に1回の帯状疱疹（HZ）罹患歴を持つ50歳以上の成人を対象に、RZVの再発リスク、安全性、および免疫原性を評価した。再発リスク26か月以上の追跡で、再発HZはプラセボ群（8例）のみに発生し、RZV群では0例だった（発生率比 0.00, 95%CI: 0.00–0.46）。非劣性基準（上限<5）は達成され、RZVが再発リスクを増加させないことが確認された。安全性RZV群で局所反応（注射部位痛87.5%）や全身反応（倦怠感65.3%）は多かったが、いずれも一過性で重篤な有害事象増加は認められなかった。重篤有害事象発生率や死亡率は群間で差がなかった。免疫原性RZV接種により抗gE抗体価は23倍に上昇し、95%がワクチン応答を達成。細胞性免疫でもgE特異的CD4+ T細胞頻度が約28倍に増加し、74%が応答者となった。既往発症からの経過年数や年齢層による応答差は軽微であった。結論既往HZ歴を有する50歳以上成人において、RZVはHZ再発リスクを増加させず、既知の安全性プロファイルと一致し、強い免疫応答を誘導する。既往HZ患者へのRZV接種は有効かつ安全である可能性が示された。

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