メトホルミンはCOVID-19の回復を早めるか？大規模臨床試験ACTIV-6の結果と今後の展望　JAMA Internal Medicine

元の論文：Metformin and Time to Sustained Recovery in Adults With COVID-19: The ACTIV-6 Randomized Clinical TrialCitation：JAMA Intern Med. 2025;185(9):1092–1101論文の要約この無作為化二重盲検試験は、糖尿病治療薬メトホルミンがCOVID-19の外来患者における症状回復期間を短縮できるかを検証しました。◯ 研究デザイン米国の90施設で2991人の外来患者を対象に、メトホルミン群（1443人）とプラセボ群（1548人）に割り付け、14日間投与しました。参加者の中央値は47歳、63％が女性、68％がワクチン2回以上接種済みでした。◯ 主要評価項目「症状が3日連続で消失するまでの期間」を主要アウトカムとしました。結果はメトホルミン群9日、プラセボ群10日であり、統計的に有意差はありませんでした（調整ハザード比0.96）。◯ 二次評価項目28日以内の死亡はゼロ。入院、救急受診、外来受診を含む複合アウトカムも有意差はなく（3.7％ vs 3.2％）、重篤な有害事象も少数でした。乳酸アシドーシスは発生せず、低血糖は両群で報告がありましたがまれでした。◯ 解釈メトホルミンは低リスク外来成人において症状回復を早める効果を示しませんでした。ただし安全性に問題はなく、重症化予防については症例数が少ないため結論は出せません。メトホルミン, COVID19, 無作為化試験, 外来治療, 症状回復,

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